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フリーランス・個人事業主の「事務」と「事務じゃない」の区別は?

事務が100倍楽しくなる!と事務の普及活動的なことをしておりますが、フリーランスの事務業を始めて感じたのは「事務」と「事務じゃない」作業の区別がつかない方が多いということでした。

 

個人的には、私が事務じゃないと思っていることも他の「フリーランス事務業」の方たちが事務作業として請け負っているため、一般的に「事務」として認識されているのだろうと感じています。

また、事務というものを知らずに起業される方が多いので、その区別がつかないこともあるのでしょう。

 

事務業も、何でもできる訳ではありません。様々な法律の元で行っていますので、もちろん「税理士法」に抵触することはできませんよね。

 

法律に抵触しそうなので丁重にお断りしても、抜け道を探そうとするケースだってない訳ではありません。

 

ビジネスをしていくという点では、適材適所にそれぞれのプロがおりますので、仕事をより多く回すという点を考えるとその道のプロに仕事を依頼して欲しいと思っています。

 

たまたま、とあるSNSで「事務の範囲」を投稿されている方がいまして、内容を拝見する機会がありました。正直言って「それは違うな…」と思う内容が多かったので、私なりに「事務の範囲」と「税理士と経理代行の線引き」をまとめたいと思います。

事務は便利屋なのか

以前から感じていることですが、事務は便利屋じゃないし、何でもできる訳ではありません

 

何よりも、事務が出来る=パソコンが得意と思っている方が多い印象を受けます。

 

パソコンが得意にも色々種別があり、そもそもの「メカニック的な得意さ」もあれば、「ExcelやWordの作成が得意」もあるし、「Photoshopやillustratorなどのデザインが得意」もありますよね。

 

私が出会ってきた人たちの中でダントツで多かったのは、

 

事務が出来る=パソコンはメカニック的な得意さ

 

もちろん、中にはそういう方もいますが全員がそうではないということを頭の片隅に入れていてほしいです。

私みたいに、ExcelやWord、PowerPointは扱えるけど、パソコンの設定そのものは調べないと出来ない…という事務業の方は多いと思います。

 

では、「事務」と「事務じゃない」の違いはなに?というところで、私が参照してほしいと思うのは求人情報サイトの区分です。ここで「事務」と表示されているのは全て事務になります。

 

 

・一般事務…書類のファイリングや管理、書類の作成・データ入力、電話や来客対応など

 

・営業事務…営業職をサポートする仕事。見積書や発注書・請求書といった書類の作成や発送、商品の発送や管理など

 

・経理事務…日々のお金の管理や伝票の処理、帳簿の作成など

 

・人事事務…職員の採用等に関する手続き、給与の支払い等に関する手続き

 

・総務事務…備品や設備の管理、社内外で行われるイベントの運営等

 

フリーランスとして活動する上で関係するものだけをピックアップしてみましたが、極論をいうとここに書かれていないものは「事務」ではないと判断してもいいでしょう。

事務と間違えやすいのはIT・クリエイティブ系

よく「ブログの代行をして貰えますか?」とか「名刺は作れますか?」といった問い合わせを受けますが、事務ではないので私はお断りしています。

 

・ブログ管理

・SNS管理

・メルマガ管理

・アメブロ管理

・名刺・パンフレット作成

・画像、動画編集

・SEO対策

 

こういった類のものを事務や秘書として受け付けているフリーランス事務業さんもいらっしゃるので個別に確認されることをオススメしますが、これらは「事務」というよりは「IT・クリエイティブ・広報」だと思います。

 

デザインとかPRが絡んできますから、一般的にいう職業の判別では事務には入らないでしょう。

 

私自身、起業1年目のときはこれらをひっそりと代行をしたことがあります。「アメブロ管理なんて需要が絶対あるし、やってくれたら私頼むのに~!」って言われたので、企画・募集をしたら言った張本人から申し込みされなかったこともありますし、代行してブログ記事を作成するのも「依頼主様の口調や雰囲気、色合い」を出すというのは非常に難しいことでした。

これらは試してみて、私が考える・理想とする事務業ではないと感じたので、その後はこういったお仕事のオファーを頂いても「事務作業ではない」ということでお断りをしております。

 

 

この点が、前半に書いた「事務が出来る=パソコンが得意」の勘違いと当てはまってくる部分だと思います。。

 

・事務には事務が得意な人

・名刺やパンフレットはデザインが得意な人

・ブログやSNS管理はパソコンの専門的なことが得意な人

 

適材適所その道のプロがいるので、仕事を回すという点で考えると専門外の人に仕事を依頼する若しくは依頼を受けるのは、私はちょっと違う様な気がしています。

 

ちなみに、私の名刺やブログのヘッダーなどはPhotoshopやデザインが得意な友人に依頼をしているので、私自身は作成しておりません。

フリーランス事務と税理士との違い

税理士は、税の専門家です。

税理士法上で、税務代理・税務書類の作成・税務相談等を行えると定められています。

 

逆に、税理士ではない人は上記のことを有償・無償関係なく業として行うと税理士法違反になるわけです。

 

なので、私は仕訳の仕方とか一般的に適用される勘定科目はお伝えしても、確定申告や税の深い部分の質問をされたら、「税理士に相談してください」とお伝えしています。

 

「友絵さんになら相談しやすいのに~!」なんて論外。

 

法律で、税理士以外はやってはいけないと定められているからです。

むしろ、その道のプロな訳ですから税理士以外の誰に相談する?ということになりますよね。

 

以前、とある調べ物をしているときにフリーランス事務業の方が確定申告に向けた相談会の参加者を募集している記事にたどり着きました。

 

完全に法律違反です。

 

この方は、税理士ではないからです。

もし、税理士ではないフリーランス事務業の方がこういった講座を開催していても、税理士に聞くより参加しやすいと思っても、絶対に参加してはいけませんよ。

税理士に相談しにくいという感情もお持ちかも知れませんが、確定申告時期になると無料の相談会を実施していることが非常に多いです。そういった機会を利用して、税の悩みを解消していって頂ければと思います。

まとめ

私は、一般的な「事務」に特化したフリーランス事務業をしたい、事務の普及活動をしたいと考えています。ITやクリエイティブ・広報関連の話を頂いた際は全てお断りし、周りでそれを仕事にしている人がいれば紹介する仕組みをとっています。

 

中には、私が事務じゃないと思っていることも「事務」として仕事を受けているフリーランス事務さんもいらっしゃいますので、得意としている方・お願いしたいと思える方へ直接相談するのが宜しいと思います。

 

事務としてお仕事を依頼出来るのか迷う場合は、ご相談くださいね。適した業種を案内いたします。

 

改めて言いますが、事務は便利屋ではありません。

私たちがこうして活動できるのも、法律を基に行動しているからともいえます。お互いが気持ちよく仕事が出来る様、適材適所のプロに依頼し、仕事が回っていけばいいなと私は思っています。